物忘れ、認知症が心配になってきた方へ
認知症はいくつかの原因によって脳の機能が低下し、認識や記憶、判断するなどの力が損なわれ、日常生活や社会生活に支障が出る状態のことを言います。アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症)は、認知症の原因として最も多いものです。
アルツハイマー病による軽度認知障害(MCI)に対する新薬であるレカネマブ(レケンビ®)が2023年12月に、また、レケンビとほぼ同じ薬効を持つドナネマブ(ケサンラ®)が2024年11月より発売となりました。
当院は厚生労働省が定めた当該新薬に対する最適使用推進ガイドラインに準拠した施設(2025年4月現在今治・西条地区でこの新薬を採用している2施設中の一つ)として、この2つの新薬を利用した治療を開始しています。
この新薬(レケンビ・ケサンラ)の効果が期待できる方については以下の通りです。
アルツハイマー型認知症は、健常から突然発症することはほとんどなく、その前に軽度認知障害(MCI)という期間があります。
主要な症状としては加齢では説明できない程度の記憶力の衰えがあります。ただ、生活に支障をきたすほどではないためそのまま放置されている例も少なくありません。
一般的に軽度認知障害の方のうち10%~15%がアルツハイマー型認知症に移行するといわれています。
これらのお薬の投与対象になるかどうかについては事前に各種検査が必要になります。
診察や検査の状況によっては投与の対象外となることもありますのでご了承ください。
これらのお薬を投与するための検査から投与までの手順は以下の通りです。
初回受診
※ 1回目の検査でお薬(レケンビ・ケサンラ)の適用可能性ありと判定されたら2回目の検査に移ります。
2回目
(検査が中心です)
※ 2回目の検査でお薬(レケンビ・ケサンラ)の適用可能性ありと判定されたら3回目の検査に移ります。
(2回目と3回目の検査は同時に行うこともあります)
3回目
(検査が中心です)
※ 3回目の検査でお薬(レケンビ・ケサンラ)の適用と判定されたら実際の治療に移ります。
4回目
(治療開始)
(初回投与時は1泊2日の入院で行い、投与後の患者様の状況を把握し、その後の治療につなげていきます)
5回目以降
詳しくは当院の地域医療連携室までお問い合わせください。
【電話番号】 898-22-1102(代表)
【対応曜日】 月曜日~水曜日・金曜日~土曜日(木曜日・日曜日・祝日は休み)
【対応時間】 13:00 ~ 18:00